自然な暖かさが満ちる、都市型パッシブ住宅

ワンルームスタイルのLDKは、ご夫妻お気に入りのくつろぎ空間。付かず、離れず、程よい距離を保ちながら、それぞれの時間も楽しめる

自然な暖かさが満ちる、都市型パッシブ住宅

2020年の結婚と同時に家づくりを考え始めたYさんご夫妻。建物のサッシの組み立てや取り付けを行う窓まわりのプロであるYさんが「暖かくて、おしゃれな家を実現したい」と、新築を依頼したのが奥野工務店でした。「パッシブ換気を採用した高断熱・高気密の住まいづくりとデザイン力に定評があり、僕らが思い描いていた夢をかたちにできると思いました」。

 

ご夫妻が新居用に購入した宅地は、広さが約30坪で3方向が住宅に囲まれていました。そこで同社では、住宅密集地でものびのびと暮らせるように採光とプライバシーを考慮し、2階LDKの間取りプランを提案。奥さんは「天然石を加工したストーンタイルの素材感を生かしたモノトーンが基調の内装プランも好みにぴったりでした」と話します。

 

新居が完成したのは2023年2月。前の家では冬の寒さが悩み種だったご夫妻は、新居の暖かさにとても驚いたといいます。「浴室や廊下の隅々まで暖かい」とお二人が実感する住まいは、暖房を入れっぱなしにしても、ガス代は月に2万円程度。「この高い住宅性能は奥野工務店の標準仕様ですが、旧居よりも光熱費がぐっと安くなり、改めて性能の大切さを実感しました」と、お二人は言葉に力を込めます。

 

料理が好きなご夫妻は、ストーンタイルを用いた使い勝手の良いダイニング・キッチンにも大満足。「夫婦で一緒にキッチンに立っても、狭さを感じません。休日の料理が楽しくなりました」。また、オープンスタイルのキッチンは、背面収納も充実。洗面室やユーティリティへも短い動線で結ばれていて、奥さんは「複数の家事を同時進行でき、共働きでもストレスフリーに暮らせています」と笑顔。新たな住まいが、暮らしに時間の余裕と心の安らぎをもたらしているようです。

 

Reported by Replan

クリア塗装仕上げのナラ無垢フローリングが優しい風合いのLDKは、奥野工務店の提案でストーンタイルを張って照明を組みこんだ下がり天井を採用。開放的なくつろぎ空間を、天然石のソリッドな質感が引き立てる

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ストーンタイルを張ったテレビ台も造作仕様。壁裏に配線を収め、すっきりとした仕上がりにこだわった

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キッチンの奥には独立させた洗面室を設置。横長のデザインにこだわったYさんは、既製の鏡裏収納付き既製ユニットに同じデザインの造作鏡を自ら増設。タイル壁や間接照明を生かしたこだわりのグルーミング空間を実現した

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コンパクトな動線が機能的なストレートダイニングを採用。壁にはディスプレイを楽しめる可動棚を造作

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透け感のある軽やかな印象の3枚引き戸を取り付けたキッチンの背面収納は、大容量で使いやすい

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大開口からの光で明るく開放感のあるリビング。2階にあるため、前面の道路を行き交う車や人を気にせずにくつろげる

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1階に配した寝室は、公道側の窓の位置を高く設計。内装はグレイッシュで落ち着いた雰囲気に仕上げた

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「収納を多くしたい」という要望を反映し、寝室には容量たっぷりのウォークインクローゼットを設えた

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玄関からホールに入ってすぐの場所に、トイレから独立させた手洗い場を設置。帰宅後すぐに手洗いができる

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ストーンタイルを壁の一部に張って仕上げた玄関。造作のシューズボックスのほか、階段下のデッドスペースを利用したシューズクロークも設けた

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機械的な動力は用いず、自然の力で室内の空気を排出する「パッシブ換気」の排気筒

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ルーバーの奥は、外気挿入口とつながっている。床下に取り込んだ冬の冷たい外気は1階の床下に設置したガス・セントラル暖房で暖められ、壁の隙間を伝って家中を巡り、室内を心地よく暖める

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ダークグレー色のガルバリウム鋼板を採用したシャープな印象の外観。隣り合う家々、道路を行き交う車や人からの目線を気にせず過ごせる2階にLDKを設けた

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家族構成 夫婦
延床面積 109.15㎡(約33坪)
工法・構造 木造軸組(パッシブ換気採用)
施工年月 2023年2月
所在地 札幌市
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